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方にZ軸をとり、空気室(a)天井、パイプ(b)、海水ため(c)の水面の各断面にベルヌイの式を適用することを考え、空気室内の海水上昇速度をV1、パイプ内の流速をV2、圧力をP2、海水ため内の流速をV3、水面の圧力をP3(=0)とすると

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但し、空気室天井の圧力とZ=0における圧力を近似的に等しいとした。
ここでh12は断面積が急収縮する場合の損失であり、

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(C1は縮流係数でありこの場合0.61)である。また、h23は断面積が急拡大する場合の損失で、

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である。
上式を整理して、

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但し、空気室断面積を半径1mの半円としている(空気室断面を半径1mの半円とするとA3/Alは0.25であり、半径2mの半円とすると0,125である。119.8に対して0.3%以下の重みしかない)。
(b)海水排水時
海水侵入時と同様に海水ための水面上、パイプ中、空気室天井の各断面にベルヌイの式を適用すると

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ここでh32は断面積が急収縮する場合の損失であり、

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(C2は縮流係数でありこの場0.61)である。また、h21は断面積が急拡大する場合の損失で、

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である。
上式を整理して、

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(C)海水ための高さの設定
(ア)、(イ)式をtで微分すれば、

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